パワーアップその5・前編
- 2001年1月8日・ビーライド入庫
まだ必要な部品は揃っていなかったが、1月5日に追突されてその修理も必要になったので、そのまま出来るところから取りかかってもらうことにする。
このときは長くなっても春には間に合うだろうと考えていた。。。
- 2001年1月20日・エンジン取り外し
ビーライドに行って様子を見てみると、 エンジンを降ろした状態だった。 下ろしたエンジンは こちら。
- 2001年1月28日・エンジン分解、O/H見積り
ビーライドに行って様子を見てみると、 エンジンが 分解されていた。
写真を撮りながら観察。 燃焼室とバルブ周り。 シリンダとピストン、クランク。 ミッションとクラッチ。 全般的に、距離の割には良好な状態だそうな。
エンジンの様子を見たところで、O/Hメニューの見積もりと相談。必要なものと、可能性として考えていた内容を全て計上すると、完全に予算オーバーだったので、今回やらなくてもいいものを省き、再利用できるものはそうして、等々やりくりした結果、内訳は以下のようになった。
- エンジンフルO/H(消耗品交換、洗浄・バリ取り、ジャーナル研磨含む)
- バルブシートカット・スリ合わせ
- ピストン<ワイセコ 2mmオーバーサイズ(599cc→636cc)>
- シリンダー/ボウリング・ホーニング
- ピストン・コンロッド・ピン重量合わせ
- クランクシャフトバランス取り(ダイナミックバランス)
- クラッチハウジングバランス取り
- イグニッションコイル、ハイテンションコード交換
- DAI関係の部品(フィルター・ホース類)交換
- フューエルホース・ラジエター関係のホース類・フィルター類交換
- ラジエター洗浄(コア修正も含む)
- クーラント(強化タイプ)交換
- エンジンオイル(wako's 4CT→4CR)、オイルフィルター交換
まだ少々予算オーバーだけど、メニューの内容はこれ以上削りたくないので、 これで行くことに。それにしてもバイクがもう一台買えるなぁ。でも新車を買った方が早いという一線はだいぶ前に飛び越えてしまっているので、そういうことは考えてはいけないのである。
- 2001年3月16日・ピストン納期判明
とりあえずエンジン分解までは進んだものの、ワイセコのピストンが国内在庫がなくて取り寄せになった。そのまま待ちの状態になっていたのだが、この日ようやくあと1週間ほどで入ることが判明。やれやれ。
- 2001年3月31日・外注加工品仕上り
もう4月だというのに雪の降った日。ピストン入荷後、外注加工に出した部品が今日揃うとの連絡があったので、車でビーライドまで見に行って来た。
店に着いてみたら、まだ取りに行って帰ってきてないとのことだったので、外してあったラジエータの、つぶれたコアをぷちぷちと修正。没頭すると暇つぶしには最適である。帰って来たのに、きりのいいところまでやめられなくなってたりするし。
ということで 外注加工に出した部品一式 と、 ピストンの新旧比較。 これでようやく組立開始。
- 2001年4月14日・エンジン組立中
ビーライドに行って様子を見てみると、ようやく エンジンを腰下まで組んだとこだった。 予定が遅れた理由の一つは、組む時になって ミッション3速ギア のドッグクラッチの爪に 変形が見つかったこと。 他のギアは問題なしとのこと。トルクかけて走るときに多用するギアだからかな。シフトは丁寧にしましょう。
- 2001年4月20日・完成
ビーライドから連絡があって、完成してエンジンに火も入ったとのこと。次はまず慣らしをして、それからキャブセッティングとパワーチェックだ。
- 2001年4月22日・ビーライド出庫延期
今日から慣らし、のつもりだったが、その前の実走チェックで暫定キャブセッティングを安全側で濃い目に振ろうとしたら、間の悪いことに適当なジェットの在庫がビーライドになかった。
そのまま乗っても問題ないレベルとのことだったが、慣らしで不安を抱えて走るのこともないだろうと考えて、出庫は延期。
- 2001年4月27日・ビーライド出庫、異音?
こんどこそ準備OKということで、仕事が終わったその足でビーライドに行って引き取り。約4ヶ月ぶりだ。しかし走り出すとどうもエンジン辺りから異音が出る。
症状としては4000rpm以上で、ヘッドあたりからバチバチ当たるような音がする。気になってその辺の回転数を使えない。6000rpmまで上げても音は消えない。慣らしなのでそれ以上は回せない。
ビーライドと相談して、とりあえず慣らしはして、もともと再入庫の予定だったからそこで対策してもらうことにする。
- 2001年4月28日・慣らしその1
まずは初回500kmオイル交換を目標に 日帰り慣らしツーリング。 距離を見繕って富士山方面へ。
500kmを達成して最後はビーライドへ。なんとか営業時間内に間に合ってオイルとフィルタ交換。出てきたオイルは特に以上無しだが、異音は相変わらず。
- 2001年4月29日・慣らし断念、ビーライド再入庫
慣らしの後半を終わらせるべく、行き先を軽井沢〜草津方面に決めて自宅を 7時頃出発。下道ルートで本庄児玉ICを目指す。
ほんとはだんだん許容回転数を上げていく段階なのだが、4000rpmからの異音は相変わらずなのでどうしようかと思っていると、R17で深谷バイパスの手前まで来たところでろくえふに異変発生。
R17に入ったあたりから、「アクセルOFF時に異音のする回転域が下に広がってきた」&「低回転域でもかすかに異音が出るようになってきた」ような気がしていたのだが、バイパスで追い越し加速をかけて異音の出てくる回転数に入ったときに、
いきなりスイッチでも入れたかのように異音が大きくなった。
大きさだけでなく、新しくカラカラと何か跳ね回ってるような音が出てきた。しかも回転を下げても消えない。
だめだこりゃ。 そのまま次の脇道にそれて止まる。もうアイドリングでも異音は消えない。今からビーライド直行決定。事前情報で今日は社長一人しかいないから、引き上げは出来ないはずなので だましだまし自走で行くしかない。
そこからビーライドへはR17でほぼ一本。簡単で助かる。高速に乗る前で良かった。そろそろと走ってみると、3000rpm付近で異音が消えるポイントが見つかったので、なるべくそこをキープして走る。それより上でも下でも異音は激しいので、信号で止まったらエンジンは切る。
都内に入ると定速走行が難しくなってストレスが貯まったが、なんとかそれ以上悪化することなくビーライドに到着。やれやれ。ろくえふを託し、しばし休憩してから、預けてあったSLと交換して帰る。どうなったことやら。