フルパワー+α化に合わせて、以前から興味のあった油温計を付けることにした。選んだのはヨシムラのデジタルマルチメーター。シンプルなものより高めだが、これだと電圧計と時計も付くし、さらにバックライトもつくというのがまた良い。
ただ一つ問題があって、
ヨシムラ指定のろくえふ用は油温計ではなくて水温計
になっているのだった。これはろくえふの場合は水温さえちゃんと管理していればOKなバイクだとヨシムラは考えているためらしい。たしかに水冷式のオイルクーラーは付いてる。でも付けるなら油温計を付けたい。水温計は簡単なアナログだけどはじめから付いてるし。同じ情報を違うメーターで見てもねぇ。ということでビーライドに相談したところ、油温計のタイプのセンサーはドレンボルト差し替え型なので、径が合えば付けられるとのこと。たしか900RRと同じだったかな。ということでフルパワー+α化と同時に取り付けもやってもらうことにした。
部品の取り寄せから取り付けまでビーライドにやってもらったので、いきなり付いた状態である。その後とりあえず仮に付けたメーターの表示部をどこに付けるかであれこれ相談した結果、 結局ステーを作ってしまった。 ステーを作ってもらった人が職人肌だったりでなんだかんだで話が大きくなって、結構な出費になってしまった。できたのはなかなか立派なものでちょっとやそっとじゃびくともしない。ただタンクバックを付けたときに位置が低すぎるので、結局自分で素材(ゴム)を買ってきて加工してゲタを履かせた。 位置は見やすくなったけど、 なんだかなぁ。
取り付け位置であれこれやった甲斐あって、表示部は近くて見やすい。針の位置で概略がわかるアナログに対して、数字を読むデジタルは結構近めの方がいいのかも。 表示部はこんな感じ。
使ってみると、情報が増えたのはなかなか楽しい。油温は定常で60〜90度ぐらい。オイルパンの温度だから内部の温度より低めなんだろう(雨中走行するとどんどん下がる)が、それでも参考になることには変わりない。水温計と見比べると、暖機の時は油温が先に上がって、定常ではほぼ連動したりするのは、当たり前だけど見てると楽しい。
電圧計もうれしい装備。以前VTZで電源系のトラブルに悩まされた経験があるので、電圧計という指針ができたのは心強い。信号待ちなどでよく見てると消費電力が変化するのがわかる。減光リレーの効果もわずかだが読みとれた。 あとセルを回すとガクッと電圧が12V未満まで下がるのも初めて見たときは驚いた。
あとは時計。何よりうれしいのはバックライト付きということ。夜でも一目で時間がわかるのは、
これが意外に結構幸せ。
なにげに一番実用的に役に立ってる装備かも。
しばらく普通に使って雨中走行でも問題なかったのだが、一月ほど経った後でツーリングの雨中走行中に
油温表示がおかしくなるトラブルが発生
した。はじめは短い周期で何回か油温表示が数十度の幅で変化するようになってから、あとはいくら走っても30〜40度に安定してしまうようになった。走りながら時々観察していると、安定した後の温度の変化の様子はどうも走行条件と合ってるような感じで、全体的にいつもより30度くらい温度が低めという傾向がつかめてきた。
これならたぶん表示回路じゃなくてセンサー(熱電対?)あたりでリークでもしてるんじゃないかと見当を付けて、乾いても直らないので後日修理してみることにした。
ドレンボルト型センサーのあたりを見てみると、 センサー側のコネクタがチェーンラインの下あたりに位置していて、
垂れてきた油汚れでコテコテになっている
のがわかった。一応防水タイプのコネクタらしいのだが油でも染みたかな。ということでパーツクリーナーで洗浄して組み直し、さらにビニールテープでぐるぐる巻きにしておいた。早速試しに走ってみると、直っていることを確認。どうやら当たりだったらしい。とりあえずこのまま使って、今後も頻繁に起こるようなら、もっとちゃんとした対策を考えよう。