4日目



・塩尻〜鉢伏山

 6時過ぎに目が覚めた。朝風呂で目を覚ましてから 出発。 Photo 麦草峠を越えるという松島君とはR19で別れて、まずは高ボッチスカイラインに向かう。そらはあいにくの曇り。雨が降りそうな気配はないけど。

そしてとにかく寒い。

5℃ぐらいだろうか。だんぷ君がもうシーズンオフだと言うのも納得できる。風を切ると寒さ倍増なのでゆっくり走って、崖の湯のところから細い舗装路を登っていく。

 ここまで寒いと陰になるところは凍ってそうだなーと思いながら登っていくと、案の定登りヘアピンで一面霜が降りて真っ白に凍ってるところがあった。最徐行で通過しようとしたら、上から車が。いままでいなかったのになぜにここで会うかなぁ。しぶしぶ凍結した路面で一時停止。すると

ずるずるずるずる

とリアタイヤが斜面の下方向に滑り落ち出した。慌てて支えようと踏ん張ったら、

ついた足まで滑っていく。

仕方なくそのままバイクだけ右に倒して停める。あーあ。車が待ってるので滑る路面で苦労しながらバイクを起こして路肩に避難。朝からなんてこったい。まあこれ位じゃどおってことないのがオフ車のいいところだけど。

 そのまま路肩走行で凍結部分を通過。慎重に登っていく。尾根上の道に出る頃には、あたりが冬枯れていることもあって視界が開けてきた。まずは鉢伏山方面に向かう。

 尾根上の部分でも 凍結しているところがあった Photo が坂道ではなかったので最徐行で無事通過。さらにもうひと登りしたところが 鉢伏山。 Photo 道はここで行き止まり。うろうろする元気はなかったのでそのまま折り返す。

・鉢伏山〜高ボッチスカイライン〜善知鳥峠

 鉢伏山から 見晴らしのいい道を下っていく。 Photo 西側に開けたところでは 松本盆地が一望できる。 Photo 遠く南東方向には 富士山も見えた。 Photo こりゃすごい。

 登ってきた道を右に分けて、見晴らしのいい尾根上の高ボッチスカイラインをそのまま南下。途中の 眺めのいいところで Photo 写真を撮りながら Photo のんびり進む。

 やがて道は塩尻峠の方へと下り出す。路面の濡れてるところでは慎重に進んだが、南側のせいか凍結しているところはなかった。R20に出たら塩尻方面に少し下って 道の駅小坂田公園で休憩。 Photo

 ここでR20からそれてR153に移る。R153に出た交差点のコンビニで休憩。カップラーメンを食べて元気回復して、R153を南下。善知鳥峠を越える。実は昨日ふっきー

「この峠なんて読むかわからないでしょ? じゃあ宿題ね。」

と言われていたのだ。これは行かねばなるまい。峠に標識があるかと思ったらなかったので、 分水嶺公園 Photo に寄って正解を探す。おーあったあった。ということで、

正解は「うとう峠」でした。

誰もいない公園で一人達成感に浸る僕であった。

・善知鳥峠〜高烏谷山〜美和湖

 善知鳥峠からさらにR153で南下。伊北からは県道19で伊那へ。R361を高遠方面に少し走って県道210に折れて南下。天気は相変わらず曇りで気温が上がってこない。5℃以上10℃以下というところ。

 結局この日は関東平野に下るまでずっとこんな感じだった。もっとも朝方以外はそれほど寒く感じなかったので、僕の冬装備では5℃ぐらいが限界と考えていいようだ。カウルがあればもうちょっと行けるかもしれないがそうなると路面が先にダメになるだろうな。

 予定では県道210から女沢峠を越える林道を走ろうと思っていたのだが、途中から県道のトレースに失敗したらしく、 林道っぽい未舗装路に入り込んでしまった。 Photo 行き止まり風ではなかったのでかまわず登っていくと、尾根上の道にぶつかった。こちらは舗装林道風。高烏山スカイラインとかいう立派な名前が付いていたが、既に地図には載ってない。工事の案内板に地図があったが、

地名がローカルすぎてわからない。

とりあえずスカイラインを高烏山方面に向かう。尾根上の道を進んでいくと高烏山山頂の案内があったので寄ってみることにしてダートの脇道にそれる。

 少々荒れ気味のダートを数百メートル進むと 山頂直下まで行けた。 Photo そして思いがけず 山頂からの眺めはすごくよかった。 Photo はじめに見たときに思わず声が出てしまったほどだ。なんか得した気分。

 スカイラインに戻ってさらに進むと、やがて県道210にぶつかった。尾根上を来たことから判断して右に少し下ると、正しく女沢峠を越える林道の入口があった。

 少し轍ができているダートを進んで女沢峠を越え、 美和湖方面に下る。 Photo 途中地図にない分岐もあったがとにかく下る方を選んだら正解だったらしい。最後に谷筋を下る部分はウェットになっていて、そこでバイクが一気にオフ車らしく(要するに泥でデロデロに)なった。

・美和湖〜入笠山

 美和湖の上流でR152を横切り、入笠山方面に抜けるべく黒河内林道方面へ。開けた谷筋を奥に進んで行くにつれて次第に谷が狭くなってくる。 南アルプス林道の入口 Photo を過ぎた先から 道はいよいよダートに。 Photo ここのダートは締まった路面で浮いた砂利も少なく走りやすい。いいペースで登っていく。ところが数km進んだところで

土砂崩れで通行止め。 Photo

通過は諦めてR152まで戻り、美和湖畔を下って県道210経由の町道高峰線で迂回して入笠山へ向かうことにする。もともとどっちを走るか迷ったぐらいだから、惜しいのは時間ぐらいだし。

 町道高峰線の入口は案内もない路地だったがトンネルの手前に他に入れそうな道もなかったので行ってみたら正解。程なくダートになり、九十九折りを登って やがて尾根上に出る。 Photo

 あとは尾根上のアップダウンの少ない道。 路面は程良く締まった土で走りやすい。 Photo ときどき展望が開ける道を進んで行くにつれて 八ヶ岳も見えてきた。 Photo

 結構長くて走りごたえのあるダートは入笠山に続く舗装林道にぶつかって終了。右折して入笠山方面へ。 入笠山の手前の分岐 Photo を左のダートへ曲がる。キャンプ場やらMTBのコース案内やらが出てくるとやがて入笠山に到着。牧場の上の 見晴らしのいいところを見つけて休憩。 Photo

・入笠山〜秩父〜つくば

 入笠山から富士見に下る。八ヶ岳を横目にえんえんとかなりの標高差を下ってR20に出て、R20を少し甲府方面に進んで県道11を小淵沢IC方面に折れ、さらに県道17〜県道608とたどる。県道609との交差点のガソリンスタンドで給油。

 その後は県道609を登って八ヶ岳泉郷の脇を通って八ヶ岳公園道路へ。結果的に料金所を通らずに清里方面へ進む。 東沢橋 Photo の近くのレストハウスで休憩。中途半端な時間だったが小腹が空いたのでそばなぞ食べる。

 あとは最後に夜間通行止めの中津川林道を走ろうと先を急ぐ。県道615からR141に出て野辺山方面へ。野辺山から川上方面へ折れる。川上で県道68に出て三国峠へ。どうでもいいけど、標識が「県道068」なのはなぜだろう。

 傾いていく日と競争するように三国峠にかけあがる。日が沈む頃 三国峠に到着。 Photo 次第に暗くなって行く中を下る。谷に下って川沿いに出る頃にはすっかり暗くなったが、ここまで来れば走りやすいフラットダートだし知った道なので特に問題なく残りのダートを走りきる。

 舗装路に出たらあたりはすっかり夜。あとはもくもくと走って秩父方面へ。R140の ループ橋はライトアップぽくなってた。 Photo R140に出て秩父方面に向かい、荒川村あたりのコンビニで休憩。

 その後はR140で秩父に出て、R299で入間へ。R299は珍しく大型車の姿がなく、遅い車先頭の列を抜けるとあとは飯能の手前まで単独走行できた。順調に来られたのでそのまま入間でR16に出て、野田までR16をひた走る。

 野田からいつも通り県道3で谷田部に出てつくばへ。給油と夕食を済ませて22:00ごろ 帰宅。 Photo まだ元気があったので軽く洗車して、帰宅報告メールを出す。結局今回は一番はじめと最後になったかな。

 いやー走った走った。総走行距離約1400km。大満足の四日間であった。


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